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ギターとアンプをシールドが繋いでいる

音が違う!?エレキギター初心者のシールドの選び方とは?

エレキギターを始めたばかりの人にとってシールド選びは難しいですよね。

「たんなるケーブルでしょ」なんて思っていませんか?

シールドは単なるケーブルではありません。

 

適切なものを選ばなければ、思ったような演奏ができないことも当然考えられるわけです。

当記事ではシールドを選ぶ時のチェックポイントをお伝えします。

さらにエレキギターを始めたばかりの人におすすめのシールドも紹介します。

 

読めばシールド選びの基準がわかりますよ。

ぜひじっくり読んでみてください。

 

シールドの選び方

カラフルなメジャー

エレキギターのシールドの選び方は、大まかに5つあります。

  • 長さ
  • プラグ形状
  • 音質
  • 耐久性
  • 価格

以上の5つについて一つ一つ解説していきます。

 

シールドの長さについて

エレキギター初心者には3メートルから5メートルのものがおすすめです。

 

シールドの長さは極めて重要です。

練習用のシールドとライブ用のシールドの適切な長さは違いますよね。

 

練習であればシールドは短くても構わないかも知れません。

しかしライブをおこなう場合はある程度動き回る可能性もあります。

機材との位置関係も考慮しなければならないため、比較的長いほうが良いとされているのです。

 

ではどのくらいの長さのシールドが楽器店などでは販売されているのでしょうか?

  • 1メートル
  • 3メートル
  • 5メートル
  • 7メートル

以上の長さのものが多く販売されているのですが、初心者が選ぶべきは3メートルから5メートルです。

5m以上のものは長すぎて扱いにくくなります。

 

3m~5mのシールドをおすすめする理由として、

  • 基本的に家で練習をおこなうので長いシールドが必要ではない
  • 長いシールドはギターからの信号を劣化させてしまう

以上の理由があります。

 

つまり長いシールドはライブなどの特殊な条件のときでなければ基本的には必要ないのです。

せっかく演奏しても、音が劣化しては残念ですよね。

そもそも長いシールドを家で保管するのも面倒でしょう。

とりあえずは3m~5mのシールドを購入候補として考えてくださいね。

 

※メーカーによっては「フィート(ft)」で長さを表記していることもあります。1フィート辺り約30センチなので、10フィートと掲載されている場合には300センチ(3メートル)程度となります。

 

シールドのプラグについて

シールドのプラグは「S型」と「L型」の2種類があります。

エレキギター初心者にとってはどちらでも構いません

 

ギターのジャックの位置によって相性があるので、自分のギターのジャックの位置を確認して

シールドのプラグのS型とL型の特徴も把握しておきましょう。

 

S型とは、一般的なプラグの形であり、まっすぐの形状です。

ストラトキャスターのような舟形ジャックタイプのエレキギターに適しています。

 

一方でL型とは、その名のとおりにプラグの形がL字になっています。

サイドにジャックが付いている楽器向きです。

 

シールドの音質について

シールドによって得意な音域と不得意な音域があります。

つまり高音域が得意なシールドもあれば、低音域が得意なシールドもある、ということです。もちろん中音域が得意なシールドもありますよ。

自分がどの音を重視したいかによってシールドを選ぶべきです。

 

ただエレキギター初心者にとっては、音の違いについて判断するのは難しいかも知れません。

まずは複数の種類のシールドを購入し弾き比べてみるとよいでしょう。

自分にとって最もしっくりとくるものを選ぶべきです。

 

ちなみに中級者から上級者になると

  • 自宅用シールド
  • スタジオ用シールド
  • ライブ用シールド

というように使い分けるケースも珍しくありません。

 

機材との相性や出したい音質から使い分けることで、それぞれの場面で自分の演奏がより輝くようにするわけです。

初心者の人はそこまで考える必要はありませんが、上達してくると音質によるシールドの選び方も徐々に理解できるようになりますよ。

 

シールドの耐久性について

シールドはエレキギターに必要不可欠なアイテムであり、高頻度で利用されるものです。

よってそれなりの耐久性がなければ、早い段階で内部の線が切れて使い物にならなくなってしまう可能性も・・・。

 

ギターを練習しようと思ったら、「シールドが壊れていて音が出なかった」なんてことにならないように、予備を用意したり、耐久性の高いシールドを利用したりすることも重要です。

シールドはギターとともに持ち運びを行ったりステージで踏んでしまったりすることもあるでしょう。

プラグ部分をずっとギターやアンプに挿しっぱなしにするわけにもいかないので、何回も抜き差しするので消耗してしまうことも・・・。

 

ではどのシールドであると耐久性が高いのでしょうか?

判断はかなり難しいところではありますが、目安の一つに価格があります。

安価過ぎるシールドは初期不良や耐久性に乏しいことが多いですが、

それなりの価格(3,000円以上くらい)のシールドであると、それなりの耐久性があるものが多いのです。

ただ高級なものでもハードに利用し続けてしまうと、いずれは切れてしまうので「シールド=消耗品」といた認識を持っておきましょう。

シールドの価格について

シールドはブランド、材質、プラグ、長さによって価格はピンキリです。

3000円以上のシールドを推奨しますが、高すぎるから良いというわけではなく、

高いケーブルは逆に音質の好みで使っているギタリストが多いです。

初心者の場合、高すぎるケーブルより3000円前後のケーブルをいろいろ使ってみることをおすすめします。

 

エレキ初心者必見!シールドの注意点4つ!

ストレートタイプのプラグ

エレキギター初心者は何も考えずにシールドを利用していることも珍しくありません。

 

ただシールドの利用時には注意点がいくつかあります。

注意点を理解した上でエレキギターを演奏すれば、より楽しく弾けるようになります。

シールドも長持ちするので、お財布にも良い結果をもたらしてくれるでしょう。

シールドの注意点を4つ紹介しますね。

 

シールドには方向性がある!?

とりあえずシールドをギターとアンプにつなげている、という人も多いのではありませんか?

シールドには方向性があって、その通りプラグをつないだ方が音がよくなる!

という説があります。

たしかに方向性を付けてシールドを製作することは可能ですが、いろいろと実践したところそこまで大きく変わるとは思いません。

個人的には気持ちの問題かなと思っております。

シールドは音の劣化を抑えるもの

「シールド=音を良くするもの」と思っていませんか?

シールドの役割は、ギターで発生した音をアンプに伝えるものです。

つまりギターから発信された信号を、いかに劣化させずにアンプに伝えるからシールドの役割なのです。

 

ここで気づいてほしいのが、いくら性能の良いシールドを利用したとしても、元のギターが劣化をしていれば良い音は出ない、という部分。

 

音がおかしくなってきたと思ってシールドを交換してみたけど変化がなかった、といった経験はありませんか?

もしかしたらシールドが原因ではなく、ギター自身に問題があるのかも知れません。

 

シールドは魔法のケーブルではありません。

音を良くしたいのであれば、元のギターの調整をまずは行い、そのうえで適切なシールド選びをしてくださいね。

 

硬いシールドと柔らかいシールドについて

シールドですが、柔軟性に大きな違いがあります。

 

家で練習する分には、硬いシールドであろうと柔らかいシールドであろうと関係ないでしょう。

しかしライブなどで動き回るような場合には、硬いシールドであると演奏に支障をきたします。

 

一方で硬いシールドは踏みつけても頑丈で耐久性に優れており、長持ちすることも事実。

柔らかいシールドは取り回しに優れており、ライブなどでスムーズに取り扱うことも可能。

 

ただし断線しやすい、といった注意点もあるので、どちらにしても一長一短なのです。

【硬いシールドの特徴】
取り回しが悪い
耐久性が高い(断線しにくい)
【柔らかいシールドの特徴】
取り回しが良い
耐久性が低い(断線しやすい)

 

高級シールドは高級ギターを手に入れてからでOK

エレキギターのシールドをチェックしていると、なかには10,000円を超えるような高いものもあります。

 

少しでも良い音を、と思って購入する人もいると思いますが、高級シールドは高級ギターでなければ活かせません。

つまり高級ギターを持っていない人には高級シールドは無用の長物になる恐れもあるのです。

 

シールドはギターの音をアンプに伝えるのが役目です。

元のギターの音を良くすることは出来ず、より劣化を少なくしてアンプに伝えられるかが重要なのです。

 

数万円のギターを利用しているのに、10,000円を超えるようなシールドを利用したとしても、数万円の音色であることには代わりありません。

高級シールドは高級ギターを手に入れてから利用しましょう。

 

エレキ初心者におすすめのシールド3選

ライブでギターを演奏する男性

エレキギター初心者に活用してもらいたいシールドを3つ紹介します。

どれもおすすめのものばかりなので、3つ揃えて試してみるのもおすすめ。

良いシールドと出会えれば、演奏がより楽しくなりますよ。

 

 CANARE PROFESSIONAL CABLE 3m G03

メーカー CANARE(カナレ)
長さ 3メートル
価格帯 2,000円前後

 

国産メーカーであり、安心して利用できるのも「CANARE PROFESSIONAL CABLE 3m G03」の利点です。

3メートルと家で弾くのにちょうどよい長さであり、練習用に適しています。

 

「音もクリアでノイスが入らず良いシールド」といった評価もされており、価格も2,000円前後と安価。

エレキ初心者に適したシールドの一つです。

 

BELDEN ギターシールド #9778 3M SS

メーカー BELDEN(ベルデン)
長さ 3メートル
価格帯 2,000円から3,000円程度

 

音の抜けが良いことでも知られているのが、「BELDEN ギターシールド #9778 3M SS」です。

 

クリアな音を表現したい時におすすめのシールドです。

値段は初心者にとっては少し高いと感じるかも知れません。

 

激安のシールドを使っていて満足ができなくなってきた時におすすめのシールド、と言っても良いでしょう。

 

VOX ケーブル VGS-30 長さ 3m S/L

メーカー VOX(ヴォックス)
長さ 3メートル
価格帯 1,000円程度

 

かなり安いタイプのシールドです。

 

音質的にそれほど良いわけではありませんが、悪いわけでもなく耐久性も申し分ありません。

つまり「VOX ケーブル VGS-30 長さ3m S/L」はコストパフォーマンスに優れたシールドなのです。

 

VOXはアンプでも有名なので、VOXのアンプを利用している人は統一感を出すためにこちらのシールドを使っても良いかも知れませんね。

 

エレキギター初心者は適切なシールドの選び練習を積もう!

屋外でエレキギターの演奏を楽しむ男性

エレキギター初心者のシールドの選び方や注意点、さらにおすすめのシールドについてお伝えしました。

シールドは、長さ・プラグ・音質・耐久性・価格の5つの観点から選ぶべきです。

特に重要なのは長さです。

 

初心者は家の外で演奏する機会はほとんどないと考えられるので、短いもので十分。

プラグに関してはストラトなどボディトップにジャックがある場合はS字型、
レスポールなどボディサイドにジャックがある場合はL字型がおすすめです。

 

シールドの選び方がわかったはずです。

適切なシールドを選んで、効率的に練習しましょう。

 

うまくなったら高級ギターと高級シールドを買ってみるのもおすすめですよ。

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