エレキギターを始めたばかりで、どんなピックが良いのかわからない、と悩んでいる人も多いのではありませんか?
「どんなピックが良いか分からずに、何も考えずに買ってしまった」
「友人に勧められるままにピックを購入してしまった」
ピックは演奏のしやすさにも大きく関わります。
仮に上級者向けのピックを選んでしまうと、なかなか上達せずに嫌気が差してしまうことも・・・。
当記事ではエレキギターのピックの選び方を徹底解説します。
さらに初心者におすすめのピックについても紹介するので、購入の参考にしてもらえたら幸いです。
エレキギターがうまくなりたい、と思っている人は必見です。
最後までじっくり読んでみてください。
初心者必見!ピックの選び方がこれだ!
ピックは様々な形をしており、材質や厚さも異なります。
初心者にとっては扱いにくいタイプもあり、何でも良いというわけではありません。
まずは
- 形
- 材質
- 厚さ
以上の3つについて解説します。
その上でどんなタイプのピックが初心者におすすめであるかを明らかにしますね。
ピックの主な形6種類
ピックは主な形として以下の6つがあります。
- おにぎり型
- ティアドロップ型
- サムピック
- 円形ピック
- ホームベース型
- ジャズ型
それぞれの種類について簡単に解説します。
おにぎり型とは?
別名トライアングル型とも呼ばれており、丸みを帯びた三角形をしています。
均等な形をしているため、3つの山全てで演奏できる特徴があります。
一つの山が欠けても、2つの山が残っているので演奏できます。
2つの山が欠けても1つの山が残っているので演奏できるのです。
つまり長持ちする、いわゆるコストパフォーマンスに優れたピックです。
初心者に嬉しい「弾きやすい」といった特徴も見逃せません。
弦に接する面が大きく設計されており、弦を抑えやすいので弾きやすさを感じる初心者も多いです。
ディアドロップ型とは?
多くの人がイメージするピックの形です。
しずく(水滴)のような形をしており、ストロークと単音弾きのどちらにも対応できるのが大きな特徴。
圧倒的な使いやすさがあり、万人に好まれている、と言っても過言ではありません。
楽器屋でも必ず取り扱いがあるので、入手しやすい、といった特徴もあります。
サムピックとは?
サム(親指)にはめて使うタイプのピックです。
爪の代わりとして使うため、持って使うイメージとは大きく異なります。
初心者は戸惑うかもしれません。
サムピックを使うときですが、4弦から6弦といった低音をピックで1弦から3弦の高音弦は指で弾くようなケースが多いです。
つまりアルペジオが多い曲では重宝するピックということ。
サムピックのほうが通常の持つピックよりも行き来がしやすいため、限定した使いみちで利用されているケースも少なくありません。
円形ピックとは?
少し変わった形をしたピックだと思うかも知れません。
その名のとおりに角がないタイプの丸いピックです。
角がないので柔らかなサウンドが出るのが大きな特徴。
ただエレキギター向けのピックではありません。
初心者には取り扱いが難しいピックなので、購入候補からは除外してください。
ホームベース型とは?
野球のホームベースのような形をしているピックです。
五角形をしており、三角形の部分で弦を押さえます。
ホームベース型はマイナーなタイプのピックであり、最近ではあまり見なくなりました。
パワーがしっかりと弦に伝わり、アクセントが付けやすいといたメリットもあります。
ジャズ型とは?
先端が尖っており、より少ない力でピッキング出来ます。
ティアドロップ型のピックの先端をより鋭角にしているようなイメージ、といえばわかりやすいかもしれません。
ジャズギタリストであったり、速弾きを多用したりするギタリストがよく利用しています。
メタル系のギタリストが愛用しているケースも多いです。
初心者におすすめのピックの形とは?
エレキギター初心者であれば、ティアドロップ型がおすすめです。
次点はおにぎり型です。
ティアドロップ型をおすすめとした理由ですが、幅広いプレイスタイルに対応できるからです。
- ストローク
- カッティング
- 単音弾き
などのテクニックを身につけるのにもおすすめ。
先端に向かうにつれてシャープになるため、弦への引っかかり感が出づらくスムーズなピッキングが可能です。
つまりティアドロップ型は弾きやすいピックなので、初心者におすすめなのです。
ピックの主な材質6つ
ピックは様々な材質で作られています。
材質によって弾きやすさや音も変化してくるので、初心者はしっかりと選ばなければなりません。
こちらではピックの代表的な材質から6つを紹介します。
セルロイド
ギターピックの定番素材です。
癖が少ない為弾きやすいのが大きな特徴であり、摩擦に弱いといった欠点もあります。
セルロイド系のピックは音色のバランスにも優れています。
比較的優しいサウンドを出すのが得意なピックですが、音の強弱をつけられるのも魅力の一つ。
あなたの弾き方次第で、様々な音色が出せます。
ナイロン
柔らかめの素材で作られており、まろやかな音が出ます。
引っかかりにくい素材なので、スムーズな演奏をしたい方にはもってこい。
一方で強い音を求める人には向いていません。
アコースティックギター向けのピックといっても良いかも知れませんね。
ウルテム
ウルテムは人間の爪に最も近い素材と言われています。
摩擦に極めて強く長寿命が売りな素材ですよ。
爪で弾いているような感覚が得られるため、繊細な演奏に向いています。
アルペジオを多用する曲を演奏する時におすすめです。
デルリン
デルリンはつるつるとした素材なため、弦との摩擦が少なくなります。
滑らかな演奏ができるのが大キな特徴であり、頑丈さも兼ね備えています。
ハードな演奏にも耐えられる耐久性があり、激しい演奏をする人向きです。
ただ滑りやすいので初心者には向いていません。
ギターの演奏に慣れてからチャレンジするべき素材です。
トーテックス
ざらついた手触りが特徴的であり、滑りにくくなっています。
耐久性能も高く、長持ちするのでコスパが良いです。
弦に引っかかりやすいので、ストロークをしたい時におすすめです。
硬い音が出せるのも大きな特徴の一つでしょう。
べっ甲
高級なピックです。
亀の甲羅から作られた素材であり、根強い人気を誇ります。
音については艶があり、アコースティックギターやビンテージギターとの相性が良いとされます。
ただ、べっ甲のピックは上級者向けです。
しなりが強く音の強弱がつけやすいですが、ある程度のテクニックが身についていなければ使いこなせません。
初心者におすすめのピックの材質とは?
セルロイドをおすすめします。
初心者にとって避けたいのが「滑りやすさ」と「演奏のしにくさ」を感じるピックの利用です。
セルロイドに関しては、軽くて滑りにくい、といた特徴があり初心者でも扱いやすいです。
サウンドに関してもフラットであり、癖はそれほどありません。
初心者の練習に最適なピックの素材がセルロイドなのです。
ピックの厚さ4種類
ピックの厚さは全部で4種類あります。
それぞれの特徴を理解し、初心者向けの厚さを確認しましょう。
THIN
もっとも薄いピックです。
厚さが0.5ミリ以下であり、ピッキング時にしっかりとしなります。
弦に当てた時の抵抗感が少ないのも特徴的であり、力を入れすぎてしまったとしてもストロークがスムーズに進みます。
演奏しやすい厚さなので、長時間のプレイでも疲れにくいです。
一方でギターをアンプに繋いだ時の音はちょっとしょぼい感じです。
練習にはおすすめの厚さですが、人に聴かせるような場合にはTHINでは少し厳しいでしょう。
MEDIUM
THINの次に薄いピックの厚さです。
0.6ミリから0.8ミリ程度の厚さのピックに該当します。
柔らかすぎる感覚もありませんし、硬すぎる感覚もありません。
扱いやすいタイプの厚さです。
THINよりも厚いので、音のボリュームを少しアップさせたい時におすすめです。
MEDIUMは、エレキギターだけではなくアコースティックギターでも扱いやすいピックの厚さとして広く知られています。
HEAVY
0.9ミリから1.0ミリ程度の厚さを指しており、中音域を充実させたい時に重宝します。
厚さがあるため、しなりは強くありません。
しなりが弱いことで、早いフレーズを弾きたい時におすすめです。
弦の引っ掛かりが強く出やすいので、使いこなすためにはある程度の練習が必要になります。
EXTRA HEAVY
1.15ミリから2.0ミリ程度の厚さを指しています。
EXTRA HEAVYは扱いが難しく、エレキギター中級者から上級者向けといって良いでしょう。
弦へのアタックであったり負担であったりが大きいので、扱い方によっては弦を切りやすくなってしまいます。
初心者が利用すると弦の消費スピードが早くなる恐れもあり、扱いは簡単とは言えません。
音に関しては硬質であり、一つひとつの音がパワフルです。
ピックのしなりがほぼないので小さな動きだけでピッキングできるため、メタル系の速弾きをしたい人に向いています。
初心者におすすめのピックの厚さとは?
薄めがおすすめなので「THIN」または「MEDIUM」が良いでしょう。
薄いピックは「音が小さい」+「音が柔らかい」といった特徴があるとともに、「弦への引っ掛かりが少ない」+「指からズレにくい」といったメリットも有るのです。
つまり薄めのピックのほうが操作はしやすいわけです。
初心者がいきなり人に曲を弾いて聴かせませんよね。
まずはたっぷり練習をするはずです。
練習を効率的に行うためにも、弾きやすさ重視でピックの厚さを選んでください。
エレキギター初心者におすすめのピック3選
エレキギター初心者におすすめのピックの特徴には以下の3つがあります。
- ピックの形・・・「ティアドロップ型」または「おにぎり型」
- ピックの材質・・・セルロイド
- ピックの厚さ・・・・「THIN」または「MEDIUM」
3つの条件に当てはまるタイプの初心者向けピックを紹介します。
Gibson ピック ティアドロップ THIN-BLK
形 | ティアドロップ型 |
材質 | セルロイド |
厚さ | THIN |
セルロイド素材の代表的なピックといっても過言ではありません。
一流メーカーのGibsonのピックであり、特にクリーントーンが美しいと評判です。
弦に接触する表面がスムーズであり、弾きやすさ満点です。
Fender ティアドロップ MEDIUM 4色アソート
形 | おにぎり型 |
材質 | セルロイド |
厚さ | MEDIUM |
12枚のピックが入ったお買得セットです。
初心者はどうしてもピックを消費しがちなので、大容量タイプの商品も候補に入れるべきです。
厚さはMEDIUMなので、程よいしなりもあります。
単音弾きやアルペジオ、ストロークなど幅広いプレイスタイルにも対応してくれるピックです。
Fender フェンダー ピック PICKPACK OCEAN TURQ THIN
形 | ティアドロップ型 |
材質 | セルロイド |
厚さ | THIN |
見た目的にも薄くしいピックです。
セルロイド製であり扱いやすく、薄いので操作性も問題ありません。
柔らかいタッチであり、マイルドな費着心地を堪能できます。
利用者からの耐久性の評価も比較的高い点にも注目です。
エレキギター初心者は使いやすいピックで練習を積もう!
エレキギター初心者にとってピック選びは簡単ではありません。
予備知識無しで購入してしまうと、挫折するきっかけを自ら作っているようなものです。
初心者におすすめなピックですが、ピックの形は「ティアドロップ型」または「おにぎり型」であり、材質はセルロイド。厚さは「THIN」または「MEDIUM」にしましょう。
初心者は、とにかく弾きやすさ重視でピック選びをすべきです。
いきなりべっ甲のピックを選んだり、円形のピックを選んだり、厚いピックを選んだりはしないでください。
エレキ初心者におすすめのピックの探し方、および初心者向けのピックがわかったはずです。
ぜひ参考にしていただき、上達のきっかけにしてもらえたら幸いです。