アコースティックギターを買ってみたものの、「どんな弦が良いのかわからない」といった人も多いのではありませんか?
実際に楽器屋やネット通販を調べてみても、たくさんの弦が発見できますよね。
同じメーカーからも多数の種類が出ていて、何が何だか分からない、といった状態になっている人も珍しくありません。
当記事ではアコースティックギターの弦の選び方を紹介します。
- 弦の太さ
- 弦の材質
- 弦の価格
以上の3つに注目してみました。
読めばあなたにとっておすすめの弦が見つかります。
ぜひじっくり読んでみてください。
初心者におすすめの弦の太さとは?
弦の太さはアコースティックギターの弾きやすさにも大きく関わります。
初心者におすすめなのはやはり弾きやすいものです。
練習を多く行うことになるので、音の質というよりも弾きやすさ重視で考えるべきだからです。
ではどのくらいの弦の太さが初心者にとって弾きやすいのでしょうか?
アコースティックギターの弦の太さの種類と特徴から解説しますね。
アコースティックギター弦の太さの種類と特徴
- エクストラライト(Extra Light Gauge)
- カスタムライト(Custom Light Gauge)
- ライト(Light Gauge)
- ミディアム(Midium Gauge)
- ヘビー(Heavy Gauge)
以上の5つが基本的なアコースティックギター弦の太さの種類になります。
エクストラライトが最も細く、下に行くにつれて徐々に太くなっていき、ヘビーが最も太いです。
それでは弦の種類の特徴について一つずつ解説します。
エクストラライト(Extra Light Gauge)は弦が非常に柔らかく、長時間のプレイでも疲れにくい、といった特徴があります。
初心者はギターを弾いているとすぐに指先が痛くなってくるのでそういう方におすすめの弦です。
力強い音は出にくいですが、代わりに繊細な音が出しやすい、といった特徴もあります。
カスタムライト(Custom Light Gauge)に関しては、弦を押しやすく操作しやすいため、引きやすい、といった特徴を持っています。
繊細な音色が出る特徴もありますが、エクストラライト(Extra Light Gauge)に比べると力強い低音も出せます。
ライト(Light Gauge)は最も一般的な弦の太さです。
一般的なアコースティックギターに張られている弦であり、テンション感もまずまずで、アコースティックギター本来の音色を出しやすい太さです。
高音と低音のバランスが良いので、幅広いジャンルに対応できる、といった特徴を持っています。
ミディアム(Midium Gauge)は多少取り扱いが難しい弦です。
テンション感が強い分押さえるのに力が入りますが、太い音が出せるのでハードな演奏にも適しています。
しかしどうしてもネックにテンションがかかってしまうため、気温や湿気に差がある日本のような国ではダウンチューニングで使用したり、スケールの短いギターに使うなど工夫が必要です。
つまりミディアム(Midium Gauge)は初心者には向いていません。
ヘビー(Heavy Gauge)はアコースティックギターの弦の中で最も太いものであり、厚みのある音が出る、といった特徴があります。
低音域の量感が増える特徴を持っています。
ただ弦がとても太く扱いにくいので初心者には向いていません。
初心者におすすめなアコースティックギター弦の太さとは?
基準となってくるのはライト(Light Gauge)です。
そもそも購入したアコースティックギターのほとんどにはライト(Light Gauge)が張られています。
初心者の中には、すでにライト(Light Gauge)に慣れている人もいるでしょう。
エクストラライト(Extra Light Gauge)とカスタムライト(Custom Light Gauge)も初心者にはおすすめです。
弦が細く押さえやすいので、演奏しやすいといった特徴があるからです。
一方でミディアム(Midium Gauge)とヘビー(Heavy Gauge)に関しては、弦が太く弾きにくいことから、初心者には適していません。
練習を多くこなし、慣れてから太めの弦が好みであれば試してみましょう。
初心者におすすめの弦の材質とは?
アコースティックギターの弦ですが、材質にはいくつかの種類があります。
こちらではそれぞれの弦の材質の特徴を明らかにし、その上で初心者におすすめの材質を紹介します。
弦の材質選びで頭を悩ませている人は必見です。
アコースティックギターの弦の種類と特徴
- フォスファーブロンズ(PHOSPHOR BRONZE)
- ブロンズ(80/20BRONZE)
- コーティング弦(ロングライフ弦)
アコースティックギターには以上の材質の弦があります。
それでは一つずつ特徴について明らかにしますね。
まずはフォスファーブロンズですが、主原料は銅でありリンが少し加えられているのが大きな特徴です。
錆への耐久性が少し高くなっており長持ちしやすく、コストパフォーマンスを気にする人にもおすすめ。
きらびやかな温かみのある明るいサウンドが出せます。
広域性が強くサスティーンもしっかりとあります。
ブロンズは、銅とすず、そして亜鉛が含まれています。
フォスファーブロンズに比べるとサスティーンが短く、若干ダークな音色がします。きらびやかなサウンドをあまり求めない、ジャズ、ブルース系のギタリストに好まれる傾向があります。
一方で耐久性が悪く、錆びやすいので管理には気を使うタイプの弦です。
価格は安価なので、とりあえず安い弦がほしい、という人向けでもあります。
コーティング弦はフォスファーブロンズやブロンズの弦にコーティングを施したものです。
耐久力が圧倒的にあり、通常の弦の2倍から3倍長持ちしますが、その代わり比較的高値で流通しています。
コーティング弦の音色は、フォスファーブロンズやブロンズのどちらをコーティングしているのかにもよります。
もとの弦の特徴を引き継いでいるので、購入するときはどちらの弦をコーティングしているのか確かめましょう。
※当記事で「耐久力がある」というのは切れにくいことではなく、錆びにくいという意味です。
ちなみコーティングにもいくつかの種類があり、各メーカーが特許特殊技術などさまざまな技術を開発し実用化しています。
最近ではトリートメント弦と呼ばれる、一般的なコーティング弦よりも薄く膜を張った弦も出てきており注目を集めています。
初心者におすすめなアコースティックギターの弦の材質とは?
判断は難しいところですが、あなた自身がどんな音を出したいか考えた上で選びましょう。
きらびやかなサウンドを出したいのであればフォスファーブロンズ。
ナチュラルな音が出したいのであればブロンズがおすすめです。
弦を張り替えるのが面倒、といった人はコーティング弦も選択肢に入ってきます。
ちなみに初心者は練習時間が長くなりがちでなので弦の劣化も早いといった理由もあり、コーティング弦はかなり重宝しますよ。
初心者におすすめの弦の価格帯とは?
安くても高くてもOKです。
安い弦であれば、劣化したり切れてしまったとしてもコスト的に大きなダメージは受けません。
コーティング弦のように高いものであっても、基本的に耐久性に優れている(錆びにくい)のでコストパフォーマンスとして悪いわけではありません。
とりあえず最初は安いものを購入してみて、あまり長持ちしなかったらコスパに優れたお高めのコーティング弦を狙ってみるのも良いでしょう。
安い弦を購入して、それなりに長持ちしたのであればそのまま同じ安いものを使い続けるのもおすすめです。
高頻度で弾く人はどうしても劣化しやすいので、お高めの耐久性の高い弦も選択肢に入りますが、週に1回程度しか弾かない、という人はそれほど値段にこだわる必要はないでしょう。
高い弦を使っているからといてアコギがうまくなるわけではありませんから。
初心者におすすめの弦ランキング!ベスト3!!
初心者に是非利用してほしいアコギのおすすめの弦をランキング形式で紹介します。
どんな弦が良いのか全くわからない、といった人はぜひ参考にしてくださいね。
人によっては必ずしも上位のものが良いとは限りません。
それぞれの弦の特徴も解説するので、そちらも確認して利用するか判断してもらえたら幸いです。
第1位|ダダリオ アコースティックギター弦 フォスファーブロンズ Light .012-.053 EJ16-3D 3set入りパック
楽器店に必ず置いてあるといてもよいほどスタンダードなアコギの弦です。
嬉しいのが3セットパックになっている、という部分。
初心者のときは練習を高頻度で実施するので、弦の劣化が早く替えの弦はいくらでも確保しておきたいところ。
メーカーのタダリオは世界的なメーカーであり、フォスファーブロンズの弦だけでも太さが7種類も用意されています。
自分にマッチした太さの弦が選べるのもおすすめした理由の一つです。
こちらではライトを紹介していますが、人によってはカスタムライトのほうが弾きやすい、という人もいるでしょう。
弾いていて柔らかく感じたら太いものを、固く感じたら細いものを選ぶのがおすすめですよ。
ちなみに10セットパックや25セットパックなど、大容量セットでも販売されています。
演奏のしやすさなどで気に入ったら大容量セットも選択肢の一つに入れましょう。
第2位|エリクサー アコースティックギター弦 NANOWEB 80/20ブロンズ Extra Light .010-.047#11002
エリクサーはゴアテックスを生み出したゴア社が生産している弦であり、コーティング弦に革命を起こしたブランドです。
ブロンズの弦をコーティイングしており(特許技術のコーティングを使用)、劣化に強く耐久性に優れていると評判です。
コーティング無しの弦の様なブライトで迫力のあるサウンドで注目をあつめています。
エリクサーは少しテンションが強めですので細い弦でもしっかりとテンション感があります。
また最近はNANOWEBよりさらに進化したOPTIWEBという薄いコーティング弦も出ておりいますので要チェックです。
Martin M-140 ライトゲージ アコースティック用
ギターと言えば、やっぱりマーティンは外せません。
知名度が高い弦でありながら、価格が安く手が出しやすい、といった特徴を持っています。
多くの楽器店にも置いてあるので、一度は見たことがあるかも知れませんね。
昔から定番の弦なので、弾いてみると聞いたことのあるようなサウンドが出るかもしれません。
低価格なのも初心者には嬉しいところです。
アコースティックギター初心者は自分に合ったの弦を手に入れて猛練習!
初心者におすすめな弦の太さはエクストラライト・カスタムライトライトです。
弦が細いほうが扱いやすく、操作性に優れているからです。
慣れてきたら、太めの弦にしてライトゲージを使ってみるようにしてみましょう。
弦の材質は特にこだわる必要はありません。
あなたが出したい音が出しやすい弦を選べばよいのです。
値段も特に気にする必要はありません。
初心者は弦を消費しがちなので安いものを選んでも良いですが、耐久性に優れる高いものもコスパからみるとおすすめです。
初心者が利用すべきアコースティックギターの弦が見えてきたはずです。
つまり太さだけ気をつければOKということ。
本来、弦は自分にマッチしたものを選んでよいのです。
「これを選ばなくちゃダメ」といったことはありませんよ。
気にいった弦があれば使い続けるのもOKです。